こんにちは!
今年ファイナンシャルプランナー2級を取得した、ちぬ(@CoLouR_prmtv_ia)です!
子どもの将来の教育資金を貯めるために、親が考える選択肢の一つが学資保険。
子どもが大学進学や留学などを目指す時にまとまった資金を準備するため、長期間にわたって積み立てる仕組みです。
しかし、その選択が本当にベストなのか、検討が必要です。
ここでは、学資保険のメリットとデメリットを掘り下げ、どんな人に向いているか、逆にどんな人に向いていないかを解説していきます。
学資保険のメリット
1.計画的な貯蓄が可能
多くの人が「子どもの教育費を貯めなければ」と思いつつも、日々の出費に押されてついつい後回しになってしまいがちです。
学資保険は、毎月定額を強制的に積み立てる仕組みなので、「計画的に貯蓄する」点では非常に有効です。
特に貯金が苦手な方にとっては、自動的に教育資金を蓄えることができるのが大きなメリットです。
2.保険機能の安心感
学資保険には、親に万が一のことが起こった場合、保険料の支払いが免除され、満期時に予定通り保険金が支払われるという保障機能があります。
万が一のリスクに備えながら、教育資金を確保できるという点は大きな安心材料です。
特に、生命保険の保障を持っていない家庭にとっては、こうした保障が付いていることはメリットと言えるでしょう。
3.税制優遇を受けられる
学資保険は生命保険料控除の対象となり、年間の保険料を一定額まで所得税や住民税の控除に使うことができます。
これは、他の金融商品にはない魅力の一つです。
節税しながら教育資金を積み立てることができるため、特に高額の保険料を支払っている場合は、その効果を実感しやすいでしょう。
4.元本保証の安心感
学資保険の多くは、預けたお金が基本的には元本保証されており、満期時には預けた金額かそれ以上が返ってきます。
投資に伴うリスクを避けたい、あるいはリスクをとることに不安を感じる方にとっては、元本保証というのは非常に魅力的な要素です。
資産運用の知識が少ない方や、リスクを極力避けたい方は安心して利用できるでしょう。
学資保険のデメリット
1.利回りが低い
学資保険の最大のデメリットとして挙げられるのが「利回りの低さ」です。
学資保険では、預けたお金に対してリターンがほとんど期待できません。
例えば、預けた金額に対して僅かな上乗せしかない商品もあり、資産を増やすという目的で考えると非常に効率が悪いです。
18年間も積み立てるのに、リターンがわずかでは、物価の上昇や教育費の増加に十分対応できない可能性があります。
2.インフレリスクに弱い
日本では近年、物価が上昇し、インフレの懸念が高まっていますが、学資保険は固定金利が基本のため、インフレに弱いという大きな弱点があります。
つまり、将来学費が上がっても、学資保険で積み立てたお金の価値が追いつかないリスクがあります。
インフレに強い投資方法を検討する方が、教育資金を確実に確保する上でより安心です。
3.途中解約のペナルティが大きい
学資保険は基本的に長期契約のため、契約途中で解約すると解約返戻金が元本を下回ることがほとんどです。
特に早期に解約した場合、大幅な損失を被る可能性があり、家計の事情で解約せざるを得ない場合にリスクが大きくなります。
急な出費が必要になった場合、柔軟にお金を引き出せないのはデメリットです。
4.保障が重複する可能性
学資保険には保険機能が含まれていますが、すでに生命保険や医療保険に加入している場合、これらの保障が重複してしまうことがあります。
無駄に保険料を支払ってしまう可能性があるため、家庭によっては保険が過剰になりかねません。
学資保険に向いている人
1.計画的に貯金ができない人
自分で貯金をするのが苦手で、意志を持って積み立てられないという方にとって、学資保険は自動的に教育資金を積み立てるための優れた手段です。
手軽に始められ、計画的に続けられる安心感があります。
2.万が一の保障が必要な人
親の死亡や高度障害に備えつつ、子どもの教育資金を貯めたい方には学資保険が向いています。
例えば、専業主婦で旦那さんだけで収入を得ている場合は、特に向いていると言えるでしょう。
すでに他の保険に加入していない場合や、保障を増やしたい場合にはメリットがあります。
3.リスクを避けたい人
投資のリスクをとるのに不安を感じる方や、元本保証を求める方には学資保険の安心感は魅力的です。
元本割れのリスクが少ないため、安心して教育資金を準備できます。
学資保険に向いていない人
1.高いリターンを求める人
学資保険は利回りが低いため、資産を増やすことを重視する方には不向きです。
つみたてNISAや投資信託を活用した方が、長期的に見て高いリターンが期待できるため、より効率的な資産形成が可能です
2.家計に柔軟性を求める人
家計の変動に柔軟に対応したい場合、学資保険は適していません。
途中解約で損をするリスクが高いため、急な出費に対応しにくいです。
柔軟に引き出しができる貯蓄方法を選ぶ方が、安心して教育資金を貯められます。
3.すでに十分な保険を持っている人
学資保険の保険機能は、すでに別の保険で保障されている場合、過剰となり費用対効果が低くなります。
すでに生命保険や医療保険に十分加入している家庭には、学資保険の保険部分が不要なケースも多いです。
学資保険は必要ない?
ここまで、学資保険のメリットやデメリット、向いている人と向いていない人について解説してきましたが、私自身は学資保険は不要だと感じています。
その理由は次の通りです。
低い利回りでは教育資金を効率的に貯められない
学資保険の利回りは非常に低く、18年間積み立てても資産を大きく増やすことは期待できません。
教育資金という大きな目標を達成するには、もっとリターンが期待できるつみたてNISAや投資信託などを活用した方が、より効率的にお金を増やせると考えています。
また、学資保険には中途解約のデメリットもあります。
「絶対に下ろせないお金として貯めていくのだから、中途解約なんかしない」と思っているなら、なおさらつみたてNISAで長期運用したほうがメリットが大きいと感じています。
保険機能は他の手段で十分補える
万が一の保障に関しては、すでに生命保険や医療保険に加入しているため、学資保険で新たに保険を重ねる必要は感じていません。(持ち家なので団信もあるし・・・)
教育資金は資産運用で準備し、万が一に備えた保障は他の保険で確保する方が、コストパフォーマンスが高いと考えています。
保険は保険。貯蓄は貯蓄。切り離して考えることが大切です。
以上の理由から、私は学資保険を選ばず、他の手段で教育資金を準備する方が理にかなっていると感じています。
もちろん、学資保険が向いている人もいるとは思いますが、私自身の考えとしては、より柔軟でリターンのある選択肢を重視したいと思っています。
結論:自分に合った資金準備を選ぼう!
学資保険はリスクを避けたい、計画的に貯めたい家庭には適していますが、高いリターンを求める場合や柔軟性を重視する場合には他の選択肢が魅力的です。
教育資金の準備は、家族のライフスタイルや収入の状況、リスク許容度に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
学資保険を使うにしても、他の積立方法と併用することで、より安心かつ柔軟な資金計画を立てられるでしょう。
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