息子が1歳になってから急に自我がはっきりしてきて、よくわからないタイミングでのけ反ってギャン泣き。
なんで?今?突然?なんてことが日常茶飯事になってきました。
X(Twitter)を見ているとどうやら息子だけではない様子…。
先輩ママから「プレイヤイヤ期」という言葉を教えてもらって、納得。
私は少しでも楽しく心穏やかに育児がしたい!
先輩ママや保育園の先生に1歳のプレイヤイヤ期の関わり方を教えてもらいました。
プレイヤイヤ期とは?イヤイヤ期とはどう違うの?
プレイヤイヤ期とは?
「プレイヤイヤ期」とは、2歳ごろから始まる本格的な「イヤイヤ期」の手前のこと。
今こんなに手を焼いている小さな怪獣はまだかわいらしくて、これから成長をしていくにつれ、その凶悪さはどんどん増していく仕様となっているようです。
…し、信じたくない…
なんでプレイヤイヤ期が起こるの?
1歳ごろになると身体的にも精神的にも爆発的に向上する時期です。
0歳児の頃からは考えられないほど、言葉も増え、行動力も好奇心も増していきます。
それに伴い「自分はこうしたい」という自我も強く出てきます。
ですが、その「やりたい」欲求を制御する前頭前野の発達が遅いため、「やりたいのにできない」を我慢することが出来ず、イヤイヤ~となってしまうのです。
プレイヤイヤ期が始まったら、「脳が成長しているんだな」と思いましょう。
子どもから理不尽な要求をされても「今脳が成長している最中です」などアテレコをして少しでも心穏やかにいられるようにしてみるのも一つの手かもしれません。
イヤイヤ期との違いは?
イヤイヤ期を経験した先輩ママさん曰く、「プレイヤイヤ期はイヤイヤ期のうちに入らない」というほど圧倒的にレベルが変わるようです。
中には、ずーっとプレイヤイヤ期のままの子や、プレイヤイヤ期はなく突然イヤイヤ期に突入する子もいます。
大体1歳半~2歳ごろから本格的なイヤイヤ期になると言われているので、1歳前後でちょっと不機嫌な時間が増えてきたら「これはプレイヤイヤ期ってやつかな~?」くらいの軽い気持ちでいましょう。
プレイヤイヤ期の子どもとの関わり方
プレイヤイヤ期っていうことはわかったけど、実際毎日相手にしているとしんどいですよね。
頑張りすぎない育児推進委員会としては少しでも楽しく育児ができるようになればいいなと思い、先輩ママや保育園の先生に1歳のプレイヤイヤ期の関わり方を教えてもらいました。
子どもの気持ちを言葉に出してあげる
まだうまくやりたいことが出来ない年齢なので、やりたいこととできることのギャップで癇癪を起してしまう子も多いです。
そういう時は「上手にできなくて悔しいね」「頑張ろうとしてえらいね」など子どもの気持ちになって、言葉にしてあげましょう。
ママやパパが自分のこと理解してくれていることに安心感を覚え、成長とともに言葉での伝え方を学んでいきます。
「やりたい」を見守ってみる
大人は子どもの行動を見ながら先行して「あれはだめ」「これはだめ」とやってしまいがちですが、危なくないこと以外はできるだけ見守ってみましょう。
「やりたい」の欲求が満たされれば、少しはイヤイヤが解消するかもしれません。
また「夜だけどお散歩にいきたい」などできない要求でイヤイヤする子には、代替案を提案してみましょう。
「部屋を暗くしてアニメを観る」「いつもとは違う部屋で寝てみる」など自分がやりたいことへのイメージを埋めて納得ができればイヤイヤも解消されます。
「できる」をサポートしてあげる
やりたい→やってみる→できたの成功体験が子どもの成長に大きく貢献します。
自分に自信がついたり、好奇心旺盛になったり、苦手をどう克服していくか工夫したり…など、小さいうちから積み重ねていくと大人になったときの自己肯定感に繋がっていきます。
1歳ごろはまだまだ不器用なので、上手にできるように大人がサポートしてあげましょう。できたら褒めるを繰り返すことで自信につながり、さまざまなことに挑戦できる子になっていくでしょう。
たくさんスキンシップをとる
プレイヤイヤ期、イヤイヤ期は暴走する自我と戦っています。
そういうときはママやパパがたくさんだっこしてあげて心を落ち着かせるようにしてあげましょう。
これを繰り返していくことによって「愛着形成」も成され、自分の気持ちをコントロールできるようになっていきます。
抱っこをさせてくれるのも今の時期だけです。
あと5~6年もしたら「抱っこ」なんて言ってくれなくなるかもしれません。
忙しい時間でも「ちょっとだけね」と抱っこする時間を作ってみるのもいいですね。
気分転換になることをする
イヤイヤしている時間が長くなると、子ども自身もなんでイヤイヤしているのかわからなくなってきたり、イヤイヤのやめ方がわからなくなっている子もいます。
そういうときは少し外をお散歩したり、リビングから寝室へ移動してみたり、お風呂に入ってみたりなど、気分転換になることをしてみましょう。
こういう時期だからしょうがないと割り切りも必要
子どもが泣いている声がしんどいママやパパも多いと思いますが、「これはもうしょうがないことなんだ」と割り切って見守るのも一つの手段です。
たまにはイヤホンで音楽を聴きながら相手にしても良いでしょう。
ただし、癇癪で呼吸が止まってしまう子もいるので、必ず目は離さないようにしてください。
プレイヤイヤ期でやってはいけない行動
イヤイヤしている子どもと毎日接していると、親の精神もすり減って上手に相手にできないときもありますよね。
そういう時は最低限これだけはやらないようにしたほうがいい行動についてまとめました。
言うことを聞かせようと怒る
ついつい行ってしまいがちな「早くして」「いい加減にしなさい」と子どもをせかす言葉。
これを聞いた子どもは余計にイヤイヤして癇癪がヒートアップする可能性が高いです。
そうすると親もまたイライラが増長してさらにせかす→怒るのサイクルになってしまいます。
子どもに言うことを聞いてほしい気持ちはわかりますが、相手は「幼児」です。
イライラして怒るだけ悪循環なので、イラっとした瞬間は一旦深呼吸をしましょう。
子育てはいつだって大人の忍耐力が試されているのです。
できるだけ楽しくできるように生活習慣に遊びを取り入れたり、子どもが「たのしい!」と思えるように工夫をしてみてください。
「勝手にしろ」など突き放すこと
何度言ってもイヤイヤしている子どもの相手をずっとしていると「もう勝手にしなさい」と言いたくなる瞬間はありませんか?
または子どもと少し距離を置いて自分の気持ちを落ち着かせようとしてみたり。
しかし、子どもは感情を自分の置き去りにされて寂しいと感じているかもしれません。
子どもは自分の手の届く場所にママやパパがいてくれること、「抱っこ」などの要求に応えてもらうことで安心しています。
プレイヤイヤ期、イヤイヤ期は大人もしんどいですが、子どもも自分の気持ちをコントロールできなくてしんどいのです。
大人が余裕をもってこのイヤイヤに付き合ってあげましょう。
ママとパパが交代で対応する、行政のサポートサービスを頼るなどして、ママやパパも心に余裕ができるように心がけてみてください。
ついやっちゃうことばっかりだけど、気を付けよう…
プレイヤイヤ期、イヤイヤ期はいつ終わる?
短い子で数か月、長い子だと年単位のイヤイヤ期。早く終わってほしいと思うママやパパは少なくありません。
いつになったらこの地獄は終わるのだろうか…とつい考えてしまいますよね。
実際、この怪獣モードはいつ終わるのでしょうか?
自分の気持ちを表現できるようになってきたら
1歳で喃語を話し始め、2歳で2語文、3歳で3語文を話す子が一般的に多いようです。
話せる言葉が増えれば増えるほど、自分の気持ちを表現できるようになります。
1歳の時は「ヤ!」だったのが、2歳では「これ、イヤ!」になり、3歳では「これ、嫌い、食べない」になっていきます。
親もなんでイヤイヤしているのかの理由も明確にわかるようになり、子どもの要求に応えやすくなります。
癇癪を起している間はうまく受け答えできない子が多いので、気分転換をしたりして気持ちを落ち着かせてから「何が嫌だったのかな?」と聞いてみるのも一つの手です。
やってはいけないことなどのルールが理解できる
「食べ物を投げてはいけない」「人を叩いてはいけない」など日常生活でのルールが少しずつ理解できるようになり、言われなくても守れるようになるとイヤイヤ期がもうすぐ終わるかもしれません。
「やっていいこと」「やってはいけないこと」の区別がつくようになり、やってはいけないことはやりたくても我慢するという行動は理性が働くようになってきた証拠です。
「今日はいいよ」などの曖昧なルールはなるべく作らないようにして、子どもにわかりやすいルールを常に意識させることが大切です。
自分で気持ちを切り替えられるようになったら
今までは自分で気持ちの切り替えがうまくできず、親の力を借りて色んな方法で気持ちの切り替えを行っていましたが、癇癪起こしている途中で突然絵本を読み始めたり、おもちゃで遊び出して自分で気持ちを切り替えることが出来るようになってきたら、イヤイヤ期の卒業が近いかもしれません。
こういった行動が見られるようになったら積極的に褒めてあげましょう。
まとめ
いつもは天使のようにかわいい我が子ですが、プレイヤイヤ期あたりから悪魔に見えてきて、親もイヤイヤになっちゃうなんて悩みを持つママやパパはたくさんいます。
子どもの成長は嬉しくもありますが、それとこれは話が違いますよね。
ストレスを溜め込むことは良くないですが、それだけ子どもと向き合っている証拠です。
小さな怪獣との日々がしんどくなってきたら、少しでも楽しめるように肩の力を抜いて、周りの人に助けを求めてください。
上手に子どもの気持ちに寄り添うことが出来るようになると、少しラクになって、いつの間にかイヤイヤ期が終わっていた、なんてこともありますよ。